けやき坂クリニック
特集シリーズ
高血圧で悩まされるちょっとしたヒントを特集します
高血圧 それでも長生きできますか?
高血圧は血管を劣化させる病気です。
全身の血管を劣化させる因子はたくさんありますが、年齢、高血圧、高コレステロール、高中性脂肪、高血糖(糖尿病)、高尿酸、肥満、喫煙、喫煙、ストレス等々ですが、年齢を除けば恐らく高血圧が最悪の悪化因子であると思います。
全身の血管が老化することは全身の細胞の代謝が不十分となり全身の細胞の劣化を加速します。・・・
高血圧の薬を始めた。いつまで飲むのか?
高血圧になった患者さんが治療のため当院を訪れます。拝見すると確かに治療するべきレベルの血圧の高さです。一通り診察と検査をしてから、患者さんに「そろそろ薬の治療開始を・・」とお勧めします。
そんな時「先生、血圧の薬は一度飲み始めたら一生飲まないといけないものですか」と尋ねられることがあります。・・・
高血圧 薬で下がり過ぎると危ない?
高血圧で降圧薬を飲んでいる方では、薬が効きすぎて血圧が下がり過ぎてしまう事があります。
血圧は高いと弊害が多いのですが、薬で下がり過ぎてもまた問題となります。皆さんが下がり過ぎた血圧と思っても、無症状で元気であればあまりその低い血圧に不安を持つことはありません。・・・
高血圧 薬の副作用はどんなものですか?
高血圧の薬の副作用について患者さんからよく質問されます。患者さんはやはり薬の副作用には敏感になっておられるようです。
実際は、治療の場で皆さんが心配されるほど有害な副作用は問題になりません。医薬品には必ず医薬品情報があります。そこには薬の詳しい医学情報が掲載されます。・・・
高血圧 間違えて、飲み過ぎたらどうなる?
血圧の薬は毎日飲み続けることになります。飲み方は様々です。朝だけ、朝と夜、朝と寝る前の一日二回、朝と昼と夜の三回などです。一番多いのは朝だけ一回でしょう。
簡単ですから間違えにくいのですが、たまに飲んだことを忘れてしまって、しばらくしてもう一度飲んでしまう事です。この飲み間違いが一番多いと思います。・・・
高血圧 薬を始めたら、一生飲みますか?
高血圧は”体質”の病気といえます。この”体質”を治療しなければ 老化が速く進み,脳や心臓の病気になり易いことが世界の多くの研究から明らかになっています。
生活スタイルの改善だけではこの”体質”はなかなか完全に変わりませんので、内服薬と組み合わせなければ高血圧の治療としては不十分でしょう。・・・
高血圧 薬の選び方は、医師の個性
どの病気でも使うべき薬は誰かに指図されているわけではありません。すべて担当した医師の裁量に委ねられています。
現在、降圧薬は種類、強さ、薬剤特性が非常に多彩で、その数も相当にたくさんあります。高血圧治療にこれだけ多くの薬を手にした医師は本当に幸せですが、逆にこれらをどう使い分けていくかで個々の医師の個性と力量が問われます。・・・
血圧の季節変化 降圧薬も「衣替え」
血圧は実に様々な条件で変化します。睡眠不足、ストレス、不安、多忙、気温など因子は多数あります。
その中で一時的ではなく持続的に血圧を変動させる重要な原因としては、季節の温度変化とストレス・不安があると思います。
気温では寒い冬には血圧が上がり、暑い夏には血圧は下がります。温度変化で体の中の血管が縮んだり拡がったりすることで起こります。・・・
高血圧治療 血管老化の変化を写真で追う
高血圧は血管を劣化させ体の老化を促進する病気です。この事はこれまでも何回もお話ししましたが、このことが高血圧の本質的な体に悪い作用であり、決して忘れてはいけないポイントです。
それでは体の中の見えない血管が、どの程度まで劣化し老化しているかはどうやって分かるのでしょうか。・・・
高血圧 三大症状
高血圧という病気は、よく【サイレント・キラー(沈黙の殺人者)】と呼ばれています。
つまり高血圧とは何も症状がなくて静かに体の障害を進行させ、ある時突然重大な合併症(脳卒中、心筋梗塞、腎不全、大動脈破裂など)を発症すると言う事を一言でいい表した言葉です。
分かり易い喩えではありますが、この言葉が高血圧の症状について誤解を作ってしまいました。高血圧は無症状だと・・・
家庭血圧計 正しい測り方のコツ
血圧は様々な状況で大きく変化しますので、たった一回測った値だけで治療するかどうか決めるわけにはいきません。2週間以上の期間、毎日連続して血圧を測定し、その結果を持って医師に相談することをお勧めします。
血圧計は指、手首、肘で測る3種類の血圧計が市販されてます。できれば肘で測る機械を選んで下さい。・・・
高い血圧 簡単な下げ方
高い血圧の値が出ても、それが直ちに病的な高血圧症だとは限りません。
安静では正常な血圧でも、状況によっては驚くほど高くなることは良くあることです。そのような一時的な高い血圧を、私は「見せかけの高血圧」と言っています。
この「見せかけの高血圧」と、持続性の「本物の高血圧症」はハッキリ区別しなければいけません。・・・
「危険な高血圧」 症状と対応
血圧が高い時の症状は、頭痛、肩こり、疲れやすさ、動いた時の息切れなどが代表的な症状です。それ以外にも、
●頭の重い感じ、頭をハチマキで締められたような感じ
●後頭部のこりや首筋の張り
●少しの運動や作業で疲れやすい、自分では歳のせいだと思っている
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などがあります。
脈拍で、隠れた病気を自己発見する
血圧を自宅で測定する習慣がある方が増えています。毎日きちんと規則正しく血圧を測って記録しておくことはご自分の健康管理に非常に役立つ良い習慣です。
特に高血圧、脳卒中、心臓病、腎臓病、脳動脈瘤や大動脈瘤がある方はとりわけ大切です。糖尿病や境界型糖尿病の方でも同じく有用です。
毎日血圧を測定している方でも、脈拍数についてはあまり注目していないようです。せっかく脈拍数も毎日記録していながらあまり注目して見ていない方が多い印象です。・・・
薬を増やさず、自力で降圧したい ー自己評価法ー
高血圧の治療薬を既に内服している方で、血圧はかなり下がってはいるのですが、目標レベルから見るとまだ血圧が少し高めにある方は予想以上に多いか もしれません。
そんな方で、治療薬の増量、追加、変更で血圧が目標まで下がるのは分かっているけれど、諸事情から内服薬を変更したくないが血圧はもう少し 下げておきたいと考える患者さんはきっと多いでしょう。