けやき坂クリニック
特集シリーズ
心不全の治療、予防、症状、診断で役立つ知識を特集します
特に、心不全の治療と予防のポイントを強調します
「心不全の初期症状」 ありふれて間違えやすく治りにくい
怖い心不全の初期症状ですが、あまりに月並みで驚くほどありふれてます。特徴がありません。弱った心臓におこる最初の重大な症状なのですが、「動くと疲れやすい、息切れ、ドキドキする」等です。
こんな症状なら別の病気でもしばしば見られますから、心不全とは考えず勘違いしてしまいます。この症状から心不全と思いつくのは困難です。・・・
「心不全の治療」 原則は心臓をいたわること
「年老いて弱った馬」に荷物を積んで車を引かせるのに、この馬を大切にする気持ちがあれば、乗せる荷物を軽くしてやるのは誰でもわかることです。
4種類の荷物=負荷を出来るだけ軽くしてやることが弱った心臓をいたわること で、心臓を長持ちさせることにつながります。・・・
「心不全の予防」 水は毒! 水分制限が一番
心不全は「これで死ぬかも・・」のつらさ 心臓病があり別の病院で治療していたのですが、体調が悪化してなかなか良くならないので、当クリニックを訪れるケースです。
心臓病があり心不全予備軍状態の患者さんにとって、心不全を予防することがいかに大切なことか。 ・・・
「心不全とは?」 たとえ話でやさしく説明
架空の小さな田舎町での生活を舞台に、その町の人々が置かれた絶体絶命の状態をお話しすることによって、心臓の役割と心不全の状態を皆さんに暗示的に理解して頂くよう寓話を創作しました。
「心臓を健康にする」 ー心不全・心臓病の超予防法ー
現在健康な人が心臓の病気になるとしたら幾つかの原因が想定されます。もしそれを上手に避けることができれば、心臓は生涯にわたり元気に働き続けてくれるでしょう。
健康な心臓が病気になるよくある原因と対策を整理して、心臓を壊さないコツを皆さんにお伝えしたいと思います。・・・
「心不全とはどんな病気?」 症状から解説
想定される心臓の病気:心房細動、心筋梗塞、高血圧性心臓病、心臓弁膜症、拡張型心筋症、洞不全症候群、房室ブロック、頻脈性不整脈、心筋炎、先天性心疾患、ほか
一つだけ確実に言えることは,この症状を示す心臓病は間違いなく治療が必要だということです。放っておけば悪化の道をたどり,生命に危険な状態になります。・・・
心不全が発症する「体重増加の目安」は?
体重について考えてみましょう。自分が20歳の頃の体重を思い出してください。その当時既に太っていた方は別にして、その時の体重は身体に無駄がない健全なよい体重であり、生涯を通しての基本体重であると考えて下さい。
年齢が上がった今の体重はその時よりかなり多くなっていませんか? たとえば20歳より15キロほど多くなったとしたら、その増加は身体の一体何が増えたのでしょうか。・・・
「肥満は負担」 心不全予備軍なら減量が必須
「火事場の馬鹿力」健康な心臓は非常に大きな予備能力がありますので、かなり大きな負担がかかっても十分に対応していけます。
「火事場の馬鹿力」と言われますが、突然重大な危険が迫った時に自分でも驚くほどの力が出てその場を乗り切ることが出来るのです。
心臓はそんな時なら日頃の何倍もの力を発揮してくれますが・・・
「大きな心臓」 すでに心不全の予備軍か?
健康な心臓は、標準サイズです。長い期間、激しく運動して体を鍛えてきたスポーツマンを除き、普通の日常生活を送っている健康な方の心臓はほとんどが標準サイズです。
「大きい心臓」とは、普通なら「病気で弱った心臓」のことになりますが・・・
「大きな心臓」 小さくできますか?
心臓が大きい時、それは病気で弱った心臓であるとお話ししました。大胆に言えば多くはそう考えてもよろしいのです。
しかし必ずしも正確な表現ではありません。心臓が大きくなっている場合には以下の様な原因が想定されます。・・・
「心不全の再発」 心不全はなぜ繰り返す?
心臓病と無縁な健康な方には関心はないでしょうが、心不全に一度でもなった 方なら非常に高い関心があるテーマで、「心不全はなぜ繰り返し起こるのか?」について今日はお話してみたいと思います。
心不全が起こってくる理由をお話しします。心不全予備軍の心臓ならその能力は既にある程度まで落ちてしまっているのが普通です。・・・
「心肥大」や「心拡大」 無症状でも心臓病?
「心肥大」と「心拡大」。この二つの言葉は一般の方で混乱して使われているようです。この言葉の意味を お話しします。
「心拡大」は心臓の「サイズが大きく」なっていることです。「心肥大」とは心臓の「筋肉が厚く」なっていることです。意味は異なります。
ここではこの問題について お話しします。
心不全 元気な人でも「なりやすい心臓病」は?
心不全とは、心臓の何かの病気で心臓が衰えその結果おこる全身の循環不全の状態を言います。非常に簡単に分かりやすく言えば、「心臓が衰えたためおこった全身の基礎体力の低下」です。
心臓が故障して弱る病気なら、全て心不全になる可能性があります。自動車の重要部品の調子が悪ければ、自動車の性能がダウンするのと同じです。
心臓を構成する重要部品とは、・・・
「心臓が弱ると、脈は速くなる?」 心不全と脈
心不全についてはこれまでにいろいろな角度から何度もお話ししましたが、今日は心不全と脈拍数との関係について、皆さんに出来るだけ分かりやすく説明しようと思います。
その原因が何であれ心不全とは心臓が弱っている状態が背景にあります。・・・
「動くと、ひどく疲れる。脈が遅い」 徐脈の心不全?
動いた時に疲れやすい病気はたくさんあります。その中で心臓が原因の病気は比較的数は少ないと思います。
今日のお話しの心不全は、心不全なのに脈が逆に異常に遅くなっているタイプです。心不全のタイプとしては相対的に数は少ないと思いますが時々ありますので、忘れてはいけない心不全です。・・・
生活で「水分制限を中断した」だけで、重症心不全となった
10年以上にわたって、中程度の心不全がうまく管理され安定して問題なく経過していた患者さんです。その患者さんがある日突然重症心不全になり大きな病院の集中治療室に入院となりました。
何故そんなことになったのか、今日はそんなケースをお話します。。。。
「ニトロ」の使い方 心臓発作の特効薬
発作時に舌下投与する硝酸薬の種類 硝酸剤(しょうさんざい)には、ニトログリセリン錠、ニトロペン錠、ニトロール錠、ニトロールスプレー、ミオコールスプレー等があります。どれも成分的にはほぼ同じです。当院ではニトロペンとニトロールだけを使っています。
硝酸薬は、狭心症発作と心不全発作で使う ニトロペン錠に代表される硝酸薬は主に狭心症の発作の時に使われる薬ですが、ニトロは全身の動脈・静脈がともに拡張しますので心臓負担が軽くなりますので、心不全の呼吸困難発作の時にも使われます。・・・
「動くとハーハーする」のは、心不全?
第一線クリニックで多い病気 病院の役割や位置づけによって、その病院の病気構成は大きく異なります。地 域の中核の大病院と違って、私たちの様な第一線クリニック なら、こんな症状の患者さんで一番多い原因は、「日頃の運動不足で機能が落ちている場合」でしょう。これは病気ではありません。
「心臓病」なら原因は心不全ですが、・・・
心不全予備軍 「心不全発症を予防」する毎日の工夫
重症の心不全に一度でもなった 方は心不全には二度となりたくないと思います。辛く苦しい病気です。心不全になる誘因はいろいろありますが、最もよくあるのは体内水分量の過剰です。
「心不全にはなりたくない」。これが心不全予備軍の患者さんにとって最大の関心事です。心不全をどうやって治すかより、心不全にならないようにすることが大切です。・・・
「心不全治療の原理」を解明 ジギタリスがその鍵か?
これからのお話しは、心不全や心房細動の治療に使われる強心薬ジギタリス(薬品名ジゴキシン)について、私の個人的な思いを少し詳しく皆さんにお話ししたいと思います。
分かりやすいように科学推理記事風に書きました。・・・
匿名メール「心不全の例え話が不適当」へ回答
匿名のWさんからメールが届きました。
匿名の方にはご返事しない方針なのですが、その内容は他の多くの読者にとっても同様に疑問かも知れないと考え、Question and Answer形式で、この場で私の考えをご紹介しようと思います。・・・