けやき坂クリニック
特集シリーズ
不安やストレスのために「こころ」が作ってしまう病気を特集します
青壮年の不眠は、不安が背景
高齢者とは異なる、青壮年の不眠 不眠は様々な原因がありますが、高齢者の不眠は昼間の活動性が低いために睡眠時間がそれほど必要ないのと早く布団に入り過ぎるために深夜に起きてしまいその後が眠れないようになるためだとお話ししました。
では青壮年の不眠はどうでしょうか。基本的に高齢者とはその様相が異なります。一般的に、青壮年は昼間の活動性は高く、・・・
うつ病はよくある病気、別の病気と間違えやすい
うつ病はありふれた病気 うつ病は当院の専門外の病気です。しかし、この病気はありふれてますので日常の診療でよく出会います。重症の数パーセントの方は専門病院で見てもらうことになります。
当院かかりつけの患者さんがこの病気になることも珍しくありません。ほとんどが短期間で完全に治ってしまいます。
問題は初めて当院を受診する方です。診断に迷います。
高齢者、健康不安だけでうつ病に
高齢者うつ病の原因は、若い方とは違う 高齢者では、うつ病の原因が若い方のそれとは様相が異なっているように思います。
高齢者には特有な原因が別に存在するのです。そしてそれが比較的見落とされがちなので、この病気の高齢者を治療せずに放置し、結果的に長く苦しむことになります。・・・
「高血圧でパニックに」、ストレスや不安で血圧が急上昇
高い血圧を知り、精神的パニックに陥る もともと軽い高血圧で治療中の方です。ある時、何かのきっかけでストレスが発生します。原因は何でもいいのですが、急に発生したストレスによって、心がいっぱいいっぱいでパニックに近くなってしまいました。
高血圧による精神的パニックは、特に深夜に発生しやすい特徴があるようです。深夜になりますと、この不安の強さが・・・
白衣高血圧:繊細な人柄が重症な高血圧に
人柄が作った高血圧=白衣高血圧 患者さんの人柄が高血圧を作る!?・・・患者さんの性格(キャラクター)が血圧の値に大きく影響を与える場合が決して珍しくありません。
長年高血圧があるのですが、いたって元気に仕事を続け生活してきました。自分では血圧が高いと言われる以外、なに不自由なく健康であり、疲れを知らず人一倍仕事も運動も出来ました。
これまでは全く問題がなかったので、気になってはいましたが治療せずにそのままで25年以上来てしまいました。・・・
公営ジムで必ず高血圧、基準超えで利用できず
安定した血圧が、何かの機会に高くなる 普段、血圧は安定して高い値は出ない方なのですが、何かの機会に血圧を測ると高くなっていることは珍しいことではありません。
多くの患者さんを診察していますと、そのようなことは普通によく見られることです。毎日朝晩と測っている自宅の血圧は綺麗に正常血圧なのに、診察室内で高くなっていたり、出かけ先で高くなっていたり、別の病院で測ったら高かったりと、日常生活の中で自宅血圧以外は、必ずしも正常血圧にはならない場合がよくあるものです。・・・
期外収縮の多発:ストレスが契機でなる人が多い
今日は不整脈の中でもっともありふれている、そして多くはあまり危険ではないので私達専門医はこれを「心臓のシャックリ」と呼んでいる期外収縮についてお話ししてみます。
■実際の一例 まず最近の実例を一つご紹介します。30歳代の方です。仕事中は決してならないのですが、自宅でゆっくりと休んでいる時に、何の前触れもなく胸に動悸を感じます。突然にドキドキとしてきて30分間ほど続きます が・・・
心臓神経症:神経質、気にし過ぎと言われて、長く悩む
心臓神経症とは 心臓神経症とは「ドキドキする」「心臓が痛い」「息苦しい」などの心臓病の症状が繰り返し起きて患者さんは辛く苦しんでいますが、心臓の検査をどれだけしても異常は発見されません。
この病気は、症状は心臓なのですが、病態の本質は心臓ではなく「こころ」の病気と理解されます。・・・
女性に特有で、診断つかず不安が長びく心臓病
心臓病で女性がなりやすい病気として注目されているのは「微小血管狭心症」です。 心臓の筋肉内の微小な血管に異常が起こって症状が出る狭心症です。過労や不眠、寒冷などが誘因になりやすいようです。
狭心症では普通「胸が痛い」と話しますが、この狭心症では「背中が痛い」「胃のあたりが不快」「あごや歯が痛い」「吐き気がする」など、狭心症の典型的な症状とは違うことが多いようです。・・・
今の日本、40歳代~60歳代、働き盛りに訃報が目立つ
最近、働き盛りの40歳代~60歳代の方に新聞の死亡記事が目立って多いようです。本人やその家族の方々にとって無念なことは言うまでもありませんが、大切な社会貢献者を失うことは国家や地域社会にとっても大きな損失です。その原因はいったいなんでしょうか。・・・