けやき坂クリニック
特集シリーズ
医師の個性はどのように現れるのでしょうか?
分かり難いこのテーマを選んで特集します
診療スタイル:医師の個性
まず医師の診療とはどんな性質の仕事なのか、その流れを少しお話しします。
皆さんが病気になった時に医師の診察を受けたことがあるでしょうからある程度知ってると思います。しかしもう少し立ち入って医師の診療行為の流れを分解してお話しします。・・・
よい病院、よい医師の選び方
「良い」病院や医師とは、患者さんの個人的価値観で意味が変わります。
有名大学病院やその教授、有名病院やその医師という条件が「良い」と判断する方は、ここを読まれても参考になる情報はありません。
多くの患者さんの経験から学んだ「良い」と思う医師や病院をお話します・・・・
医師にとって、「良い患者」とは?
患者さんにとって「良い医師とは・・」は、よく話題になります。しかし医師から見て「よい患者さんとは・・」が患者さんで話題になることは少ないのではないでしょうか。
患者さんの側も、どんな患者であれば医師に気持ちよく診察してもらえるか、知っておいた方が有益だと思います・・・
処方は、医師の治療思想のエッセンス
病気で病院にかかり医師の診察を受けて、その後に受け取った薬の事を「処方薬」と言います。
処方は医師の医学的な知識、経験、思想のすべてを含んでいます。 医師個人の医療個性を良く表しています。医師の治療思想のエッセンスです。
医師不信・医療不信 日本の医療は信頼できる?
医療について様々な意見があります。特に不当と思われる非難は、「医師が自己利益のため多くの国民の健康を損なう医療を平気で施している。医師の言う事は信用するな」とする意見です。
ほとんどの医師は反論しないと思います。私もその一人です。なぜ反論しないのかは医師それぞれ個人的な判断で同じではないかも知れません。
高血圧の治療:処方は医師の個性
どの病気でも使うべき薬は医師の裁量に委ねられています。
降圧薬は種類、強さ、薬剤特性が非常に多彩で、その数も相当にたくさんあります。
高血圧治療にこれだけ多くの薬を手にした医師は本当に幸せですが、逆にこれらをどう使い分けていくかで個々の医師の個性と力量が問われます・・・
別の病院に紹介、どんな時に?
自信を持って検査や治療 ができないと感じた時、遅くならないうちに、出来れば少し早めに、その病気の種類や段階に応じた専門病院に紹介したいといつも考えています。
その 時期は、早すぎず、遅からずのタイミングでなければなりません。
患者さんから見て「自分はまだまだ大丈夫!」と思えても、私たちが他の病院受診を勧める時は、病気の専門家として私たちのそれなりの判断の根拠があるのです・・・
「医師の勲章」、医師が患者になった時
医師になって間もない若いころでしたが、医師が病気になって患者さんの立場になることがあれば、その経験は医師の勲章であるという話を義父(高橋和夫先生)から聞きました。
自らが患者さんの立場に立つことによって、病気と闘う患者さんの苦しみ、痛さ辛さ、病気に対する不安などなどが、心から実感できる得難い機会となるでしょう・・・
「安全と確実」は、真剣な期待
病気の検査や治療に独自に基準を設けてその基準に合致したものだけを採用し診療を行って来ました。その考えの基本は、医療の「安全と確実」です。
「最新の方法」、「話題の薬や検 査」、「費用が安い」、「手軽に早くできる」、「辛くない」、「患者さんが好む」、「よく効く治療だと評判」などの情報は考慮しますが、それを選択の 最優先とすることはありませんでした・・・
「早期発見・早期治療」は、大きな期待
孫子の兵法に、戦は戦わずして勝つのが最上の策の言葉がありますが、病気も予防してならないようにするのが最上の策だと思います。
当院では患者さんの この予防に最も力を入れています。しかし病気になってしまったなら、最上の策は、早期発見・早期治療開始です・・・
健康はそこに在るものでなく、自らが創るもの
病院は病気になってから行くところで、元気な人が行くところではない、と考えている方は多いと思います。
しかし健康に高い関心を持つ人達は、一歩進んで医療そのものを自分の病気予防のために活用しています。
どのようにして医療を病気予防や健康維持に活用するのでしょうか・・