金沢まで500キロを運転して
今年は暑い夏でしたが、その暑い最中に金沢の御先祖様の墓参に行ってきました。久し振りになりましたが今年は彩子先生も一緒の墓参でした。
金沢までは私が運転して車で行ってきました。お盆の帰省ラッシュを少しだけ外したためか、道路はそれほどの混雑でははありませんでした。それでも鹿沼から片道500キロの距離の運転はさすがに疲れます。
少年時代、お盆の墓参りの記憶
金沢には夕方に着いて宿に入り、その足で実家近くの御先祖様の墓参に行きました。子供の頃、お盆には両親と家族みんなで毎年欠かさずお墓参りをしていたものです。しかし両親とも他界してからは遠くのお墓参りも毎年行くという訳にはいかなくなりました。
お墓参りの時期は必ず激しい蝉しぐれです。暑い太陽、蝉しぐれ、額の汗。お墓の前で手を合わせます。頭上で揺れる多くのキリコ、墓前いっぱいに置かれたたくさんの花の束、線香の煙と匂い、蝋燭の光、お寺さんの読経。
周りの家々のお墓にもたくさんの人が同じように墓参しています。どこのお墓もお供え物でいっぱいです。この日ばかりは町の墓地は多くの人で賑わいます。墓前で目を閉じた時、お盆だけのこの賑やかな風景は子供の頃の思い出です。
訪れた日は未だお盆に入ってなく普通の淋しい墓地のままでした。今年も静かに御先祖様にお礼を申し上げながら、少年時代の懐かしい感傷に浸りました。生ある限りお盆の墓参の原風景は脳裏から消えないのでしょう。