患者さんには快適になりました
今年4月から新しい鹿沼市の休日夜間救急診療所が完成しました。
ここで救急当番医を何度か勤めましたが、設備的にはなかなかよく整備されていました。来院される患者さんにも使い易くなったのではないでしょうか。
駐車場の台数が少し不足かな、待合室の広さが少し狭いかな等はありますが、患者さんにとって全体の快適さは以前よりかなり改善されたのではないでしょうか。
薬剤師が常駐するようになりました
診療側では薬剤師さんが常駐するようになりましたので、我々医師にとっても安心して処方が出来ます。身近にいて下さるので心強い味方です。
しかしそのためかどうか、以前に比べ救急診療所をコンビニ的に使われる方が増えたように感じます。
ただし薬や医療設備は不十分
ここ鹿沼市の休日夜間救急診療所では医療検査機器が十分ではありません。治療薬も制限された種類しかありません。処方してお出しする日数もその日の一日分だけです。診療側の様々な制約からそのようにならざるを得ない事情があります。
大人と小児は患者数がほぼ半々ですが、医師は当番制で内科医と小児科医のどちらか一人だけが担当します。それぞれに専門でない患者さんを診察する時は医療の質が不十分になるのは当然です。
緊急性のない病気のコンビニ的利用は避けるべき
医療機関の受診は、やはり診療体制が十分に整備確保されている日中の診療時間帯にかかるべきです。救急診療所はあくまでどうしても困った緊急時にのみ一時的に利用されるのが本来の姿です。
緊急性のない病気を便利だからといってコンビニ的に救急診療所にかかると、翌日もう一度日中の医療機関を受診しなければならなく二度手間で、かつ医療費もかなり割高になる可能性が高いでしょう。救急診療所は時間外なので割高な料金体系になっています。