コラムを投稿する時は、本文だけでなくタイトルや画像にもかなり気を配っているつもりです。本文は投稿した後でも時々手を入れ推敲を続けることもよくあります。タイトルは一度投稿すれば性質上原則的に変更しませんが、どうしても気になる時は変更することもあります。トップ画像は大部分を外国のネットから拝借していますが大変助かっています。しかし本文とイメージの合う画像を探す作業が毎回かなり難航しています。
画像の選択は毎回苦労の連続
画像など本文の付け足しですからどうでも良いようにも思いますが、読者がコラムを開いて最初に目に飛び込んでくるのが大きな一枚の画像ですから、ここから受けるコラムの印象は大切だと思います。昔、新聞の連載小説で一枚の挿絵を楽しみにしていた記憶があります。コラム本文内容とは無関係な画像にみえても、それなりに意味付けして選んでいるつもりです。候補画像を外国ネットから何枚か探しだし、それから一枚に絞る作業ですが、時には本文を書くのと同じくらい時間がかかることもあります。一つのコラムでもこんなように苦労します。
このコラムをシリーズで毎週書くようになって、たとえボランティアの活動であっても、ものを書いて多くの人様にお見せするのは大変な作業だとよく分かりました。英文の医学論文を書いて世界に発表するのとはまた違った緊張感があります。文筆を仕事にされている方の御苦労が察せられます。
先日陽介先生から、「画像選択に少し手抜きがあるようです」と厳しい指摘を受けました。最近少し時間をかけなかったことが見透かされたようです。本文も診察で疲れた時などはついつい推敲に妥協して投稿してしまうこともありますが、読者の評価はあからさまです。すぐに点数が出て試験の結果を知らされる学生のようです。
大勢のネット読者の評価は、厳しくも的確で大変参考に
このコラム記事は診療と違い全くの無報酬活動ですから、そう意気込んで書く必要などないのですが、こだわりの性質が出てしまうようです。前回も書きましたが、自分ではよく出来たコラムだと思ってもネット読者の反応は必ずしも同じではありません。しかし好評・不評いずれにしても、顔の見えないネット読者は素直にと言いますか遠慮などありませんから露骨に評価してくれます。
ネット読者を日本全国からの15万のマスとして見ると、厳しいですが的確な評価だと考えます。その評価の情報はコラム制作に大変貴重で参考になります。その情報を生かしてコラムを書いています。
コラムは全てが自己流です。患者さん視点のスタイルを続けます
テーマ選択や本文の内容、画像の選択は毎回すべて自分の思うところを自分流に徹してコラムを制作しています。すべてを一人で作る手作業です。頭が徹底した理系の開業医が書くコラム記事ですから、気の利いた面白い文章は書けません。また分かり易くと言いながらも、長い文章になってしまいます。
しかしこれが職業の文筆家ではないので、その点は気楽で好きなように書いています。これだけシリーズで書きますと、医療に向かう私の性格や人生観がそこに色濃く表れていると思います。それが参考になる、面白いと思う方がお読みくだされば満足と割り切っています。
読んで下さるネット読者の急増がまだ止まりません。私から見ればものすごく多くの方が読んで下さるようになりました。励まされます。私の患者さんもかなり読んで下さっているようです。書くスタイルは変えずこのままで続けようと思います。
本音は、患者さんの評価が・・
本音の部分では、自分の毎日診ている患者さんがこのコラムをどう思っているかが一番知りたいところです。怖くてとても聞けないでいます。もし患者さんに直接意見を聞いても、私を傷つけないよう気を遣って話される心の優しい方たちばかりですから、結局本心は聞けないでしょう。