2014年3月24日 投稿記事
酒屋へ三里、豆腐屋へ二里の山中で
「ほととぎす自由自在にきく里は酒屋へ三里、豆腐屋へ二里」とは江戸時代の狂歌人頭光の作だそうです。うぐいすに置き換えて「うぐいすを自由自在にきく里は酒屋へ三里、豆腐屋へ二里」とも言うそうです。
「ほととぎす自由自在にきく里は酒屋へ三里、豆腐屋へ二里」とは江戸時代の狂歌人頭光の作だそうです。うぐいすに置き換えて「うぐいすを自由自在にきく里は酒屋へ三里、豆腐屋へ二里」とも言うそうです。
ウグイスは人里から遠く離れた不便な地へ入らなければ聞けない喩えでしょう。30年前にこの坂田山に引っ越して初めて自然のウグイスを聞いたときは驚きました。
私の育った町は遠くに山が見える田園地帯でした。自然の中で鳴くウグイスの声は聞いたことがありません。
父は春になると山に住む知人からウグイスを一羽買って鳥籠の中で飼うのを楽しみにしていました。少年時代、毎年春にはその鳴き声を家の中でよく聞くことができました。
綺麗にホー・ホケキョ、ケキョ・ケキョ・ケキョ・ケキョ、ホー・ホケキョと鳴いていました。しかしここ坂田山のウグイスはホー・(ホ)ケキョ、とホが少し小さく抜けるように鳴きます。
当地ではウグイスが毎年春から夏まで盛んに鳴いて楽しませてくれます。遠くから近くから、様々な場所で囀っています。今年は3月16日の日曜日の朝に初めてホー・ホケキョと綺麗に鳴きました。上手になったものです。
この「ウグイスの初鳴日」は気象庁も観測の対象にしているそうです。「春告げ鳥」の別名の如く、今年もまた春が廻ってきたと実感します。
自宅の庭は人の気配が全くしません。ブルーベリーなど植えてある木の実を食べに多彩な鳥が飛来します。
窓からその鳥たちを静かに眺めていると穏やかで豊かなひと時を味わえます。