当院のシンボルマーク（CI）はデザイン関係の仕事をしている従姉妹からの紹介で、マークデザインを得意とする東京の山本哲次氏に依頼し作成したものです。シンボルマークだけでなく、けやき坂クリニックの文字デザイン、看板デザイン、診察券、封筒や名刺などのデザインも統一して一緒にお願いしました。山本氏は東京芸大卒業で、ホンダなど大企業からの依頼を精力的にこなしていたフリーのデザイナーです。
山本氏には当院の基本理念と基本方針だけを伝え、イメージを自由に発想してもらいました。「時間をかけてゆっくり作りたい」と希望され、６ヶ月ほどしてから最終的にタイプの異なる３案が提示され、その中からこのマークを決めました。３つに絞るまでに数十のデザインを検討したそうです。
マークの意味を山本氏に伺ったことがありますが、見た人が自由に想像してもらえばよろしいとのことでした。ただ、マークの色（gentiane: 青紫色でリンドウの花の色）については、ヨーロッパでは高貴な色であるとの解説でした。
このマークが何に見えるか患者さんと話題になりますが、「赤十字の変形」、「一本のけやきの木」、「人が両腕を上げ、力こぶを作っている」、「四角を両手で受け止めている」等がありました。私もデザインした山本氏と同じで、見た人が自由に想像して頂ければよいと考えています。
このシンボルマークは個性的で存在感のあるデザインだと思います。どこかで偶然このマークを見かけた時、他と区別がつきやすいと思います。デザイナーの山本氏に感謝しています。
このシンボルマークが、制作した翌年の1997年東京タイポグラフィーディレクタークラブ(TDC)公募展に入選したと山本氏から聞いています。
