肝臓のアルコール処理容量は決まっている?
アルコールは肝臓病だけでなく膵臓病や糖尿病などにも影響があります。一方、飲酒が適量ならアルコールは健康と長寿に良い効果とも言われます。しかし適量を超えて飲酒の習慣は健康に悪いのは明らかです。長年の飲酒がありアルコール量が過量と思っている人にとっては肝臓への影響が気になることでしょう。
私は肝臓が専門ではありませんが、聞いた話では、肝臓が処理できるアルコールの総量はその人の一生でほぼ決まっているそうです。人によって差はあるのでしょうが、一生で飲めるアルコール量が決まっているわけですから仮に100としますと40歳までに既に80を飲んでしまった人なら残りの人生で飲めるアルコールは20しかありません。残りの人生で飲酒量を極端に制限しなければ肝臓に破綻が起きると予想されるのです。
せめて肝臓に少しでも良いアルコールを選びたいと思うのは人情です。患者のよくある質問の「肝臓にはどのアルコールがいいんですか?」が出てくるのでしょう。
アルコール種類に大差ない
肝臓専門医は、どのアルコールにも基本的に大きな差はないそうです。日本酒、焼酎、ビール、ワイン、ウイスキー、ウオッカなど種類に関係なく、純エタノール量で決まるそうです。単純に一生で飲んだアルコールの総量だけだそうです。長年の習慣的飲酒の総量を考える時は「純アルコール=純エタノール」で計算することです。