病院は病気になって行くところ?
病院は病気になってから行くところで元気な人が行くところではないと考えている方は多いと思います。長い間、病院とは病気を治すために存在してきました。当然、病気の人が入院したり通院したりするところでした。その基本的な機能はいまだ変わりません。
病院は健康康維持のために行くところ?
しかし現代は医学が急速に発達し重い病気を未然に予防できる時代になりました。多くの人々は予測される重い病気にならないよう各自の生活を工夫するようになっています。
そして健康に高い関心を持つ人達は健康や病気予防のための日常生活の工夫やサプリメントの使用だけでなく、更に一歩進んで医療そのものを自分の病気の早期治療のために活用しています。その効果は確実に得られています。
病院を治療と健康維持の両方に活用する
どのようにして医療を病気の予防や健康維持に活用するのでしょうか。
25歳を過ぎた頃から老いは始まると言われています。そして時間の進行ととともに老いは明らかに速度を速めていきます。老化によって様々な病気が発症します。重大な病気が多く生命が脅かされます。
老化を止めることはできません。しかし現代の医療を活用すれば老化を遅らせることが出来るようになりました。
老化を進行させる重要な因子が何かほぼ分かっています。特に血管の老化促進の誘因は高血圧、糖尿病、コレステロール、肥満などです。これらの異常を早期から治療し正常状態に維持しておきます。
その結果、老化進行が遅れ健康な時間を長く保ち病気から解放され社会生活を元気に活躍できる時間が延長できるようになります。
「老化防止=病気の予防、健康維持」で、医療コストは大幅削減
このことは個人の幸福や健康寿命の延長に貢献するだけでなく、病気になった時の高額な医療コストを大きく圧縮します。
トータルでは国家の医療予算を大幅に減額することにつながるでしょう。おそらくその試算は国家によって既になされていると思います。
不老不死は夢ですが実現は困難です。しかし現代医学は急速に発展しており、先端医療でなくとも普通の病院の普通の医療行為の範囲で相当程度に老化を遅らせることが可能な時代になっています。
新しい時代の医療の役割
この現代医療を上手に活用すれば、日本国民であれば誰でも自分の老化の進行を遅らせることができるのです。そして一部の国民は実際にその恩恵を受けています。
近い将来、これが医療機関に期待される重要な機能へと変貌していくことでしょう。症状が明らかな進行した病気になってから行くのが病院であるとの考えは古い考えになるかも知れません。
この時代の医師には病気を診断し治療する従来の役割と「抗老化=病気の予防、健康維持」のガイド役の二つの側面が期待されるでしょう。
今後も新しい診療システムを目指す
健康寿命の延長とは高齢者が他人の世話にならず自立して社会生活が送れる能力を長く維持することです。具体的には介護保険や入院のお世話にならず最後まで自立して毎日の生活ができる高齢者でありつづけることです。
病気を治す医療機関の基本機能は維持しつつも、「抗老化=病気の予防、早期治療」に向けた新しい機能が十分発揮できるよう当院ではクリニックの診療システムを時間をかけて繰り返し更新する努力をしてきました。
更に高い目標達成のために今後も国民の新しい期待に向けて診療システムを更新し続けていたいと考えています。
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