アルコールの適量について
適量とは一日当たり純アルコール量約30ml程度を目安にします。女性は2/3の約20ml程度と考えてください。女性の肝臓はアルコール分解能力が男性より弱いと考えられます。
純アルコール量の計算式は以下の式で計算します。多種類の酒を飲む場合はそれぞれを計算してから全種類の純アルコール量を合計すれば完成です。
純アルコール量 = アルコール含有率(%)X酒量(ml)
例1:日本酒1合 (15%, 180ml) の場合: 純アルコール量 = 0.15×180 = 27.0ml
例2:缶ビール (5%, 350ml) の場合: 純アルコール量 = 0.05×350 = 17.5ml
従って、毎日の晩酌で、日本酒1合 (15%) と缶ビール (5%) 350ml では純アルコール量は44.5mlとなり過量ですが、日本酒1合 (15%) だけなら適量であると考えられます。ただ、その人の体質もあり、一律にこの量が誰にでも適量だとは必ずしも言えません。もしこの量で何か体調に変化があるようなら医師に相談して下さい。
適量飲酒の前提
しかし「適量の飲酒」も、以下の条件がある場合、必ずしもOKとはなりません。飲んではいけない場合もあります。その点については主治医とよく相談して下さい。
1)肝臓病がある
2)心臓病がある
3)糖尿病、膵臓病がある
4)前立腺など尿路系の病気がある
5)妊娠中や授乳中
6)肥満でダイエットが必要
7)睡眠薬代わり(ナイトキャップ)に使用する
8)長期間にわたり、多量のアルコールを飲み続けた実績がある
9)酒に弱くアルコールを飲めない体質、アルコールは好きではないが、健康に良いのなら、薬として飲もうと思う
参考資料:
●漢を簒奪した王莽が、酒を称えて言った言葉で、『漢書・食貨志下』には「夫れ塩は食肴の将、酒は百薬の長、嘉会の好、鉄は田農の本」とある。
●Wine is panacea of all ill.(酒は万能薬である)
●『徒然草』には「百薬の長とはいへど、よろづの病はさけよりこそおこれ」とある。
義母から譲り受けたお茶道具です。最近はこれを酒器として愛用しています。青の山水清水焼玉露茶器、常滑焼急須、彫模様朱色漆小盆。このお盆に青色の茶器を乗せると色がコントラストして、美しく映えます。
酒に含まれる純アルコール量
●日本酒 (13%) 1合 180ml 23g
●焼酎 (20%) 1合 180ml 36g
●ビール (4%) 大ビン 633ml 25g
●ビール (4%) 缶 350ml 14g
●ウイスキー (34%) ダブル1杯 60ml 20g
●ワイン (10%) グラス1杯 120ml 12g
米と米麹を発酵させて造った日本酒はとりわけその栄養成分が多く、なんと700種類も含まれているという説もある。アミノ酸、ビタミン、肝臓によいペプチドといった新陳代謝を高めるものや、体に必要な微量栄養素であるミネラルも豊富だ。特にアミノ酸はワインの10~20倍もあるという。
日本酒はつい食べ過ぎてしまう。食中酒として飲まれることが多いため、日本酒は、肥満の原因と思われてしまうのだ。お酒を飲むときほど食べ過ぎに気をつけること。上手な食べ方としては、最初にアルコールの吸収をゆっくりさせる油料理を少量摂り、後はさっぱりしたたんぱく質食品、野菜を摂るように心がけよう。特に、たんぱく質、ビタミンA、D、E、Kを含む食品をいっしょに摂るとよいと言われている。