要旨： こんなことが一度はあった人は多いと思います。本物の心臓病の中では最も数が多いでしょう。ほとんどの人は症状も軽くそれっきりなので、心配せず何もせず、そんなことをもう忘れているかも知れません。それでほぼ問題ないでしょう。病気は心臓の軽い乱れ（不整脈）です。
しかし稀ではありますが、症状は同じでも重大な心臓病が潜んでいる場合があります。詳しくは続編でお話しします。そんな重大な心臓病なら、早く発見し治療しておくことが大切です。

「ドキン！」以外の症状としては「心臓がクッと詰まる」など、すべて一回で完結するのが特徴です。

ただその心臓の乱れが、数秒から数時間の間隔で繰り返すことがよくあります。２，３秒の短時間の間隔で繰り返す場合は、ドキン、ドキン、ドキン・・・とリズミカルに、あたかも連続して長く続くように感じる事もあります。こんな時、患者さんはそれを「一回完結」とは思いません。「一回だけでなく、ずーっと続いています」と話されます。

症状は人によって感じ方が違います。「ドキン！」と感じる人もいれば、それ以外の症状で感じる人もいます。人によって以下のような形で現れることは珍しくありません。

「ウッとつまずいた」
「クッと詰まる」
「バクバクした」
「ハットした」
「ズキンと痛い」
「コロンと回る」
「一瞬の胸騒ぎ」

「心臓が動きを一回休んだ」
「心臓が一瞬の空回り」
「胸が一瞬締めつけられた」
「心臓がクッと詰まる」
「脈が一回飛んだ」
「脈が一個抜けた」

などなどです。

心臓のごく小さな異常で、その自覚さえない人（全く無症状の人）も非常に多く、日常生活に何も支障ありません。

心臓が一瞬だけ乱れた動きをしたときに起こります。これを「心臓のシャックリ」と説明しています。症状の出現は突然で、１～２秒以内の一瞬だけで終わってしまいます。この「ドキン！」が、数秒、数分、数時間おきに何度も繰り返すことは良くあります。

病名は恐らく、上室性期外収縮か心室性期外収縮でしょう。大多数は心配のない良性の心臓病です。

しかし少数ですが、生命にかかわる心臓病に進展する方もいます。そんな方は、医師の診察を受け、胸部レントゲン写真、心電図などで病気を調べる必要があります。これについて詳しくは最後にお話しします。

症状が起きるきっかけとして，以下のどれかと関係する場合がよくあります。はっきりしていれば，それを避けるようにすることは治療に大変有効です。

ストレスが誘因となっている方が多い印象です。　 ◆213 不整脈　期外収縮の多発　ストレスが契機となる人が多い

しかし、そんな原因が全く分からない方もたくさんいます。静かにしていて何の誘因もなく突然起こる場合も普通です。

続く・・・

病気を上手に克服して、残り人生をより健康にするには・・

けやき坂スタイル

◆369 心臓を健康にする

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