「名医のわかりやすい心臓病」と「心臓の活性化理論」
当院ホームページで最も読まれている記事は、「症状からわかる心臓病■ 症状のリスト」です。当院の記事の中では、群を抜いて全国から多数アクセスされているようです。これは予想外の現象でした。
当院ホームページで最も読まれている記事は、「症状からわかる心臓病■ 症状のリスト」です。当院の記事の中では、群を抜いて全国から多数アクセスされているようです。これは予想外の現象でした。
「名医のわかりやすい心臓病」では、心臓病らしい「症状」があったら、その症状から心臓病の「病名」を探っていく形式で書かれています。普通の本では、まず「病名=診断名」があって、次にその病気の「症状」を解説します。普通とは逆の方向に推論して、症状から病名を誘導するスタイルは大変珍しいようです。読者には、これが理解しやすいのでしょうか、人気があるようです。発売した当時もこの本を買った人は、この種の本では、かなり多かったようです。最近は売られているか分かりませんが、20年前には、全部調べたのですが、こんなスタイルで書かれた心臓病の本はありませんでした。
「名医のわかりやすい心臓病」と「心臓の活性化理論」の2冊は、ともに20年前に書いて出版した本です。この2冊の本はともに時代に左右されない独自の個性的、特徴的な部分があるので、現代の読者にも受け入れられる余地はあると想像していました。ホームページにアップしておこうと前から考えて、掲載作業をコツコツと続けていました。今年5月には2冊とも体裁が整って、「院長の著書」としてアップできました。
アップした後はそれで完了と思い、まったく放置していましたら、しばらくすると「名医のわかりやすい心臓病」が、全国から盛んにアクセスされるようになりました。20年前に書いた古い文章で、出版当時の本のままの形式です。ネットで見れば読みやすくはありません。
多くの方が利用されるならもっと読み易いようにと、再びコツコツ時間をかけ全面的に手を加え、仕立て直してみました。陽介先生の有益で適切なアドバイスのお蔭で、現代的なネット時代に合った記事になり、読み易くなったのではないかと思います。内容も部分的に加筆訂正しました。手直ししますと、さらにアクセスが増えました。毎日、全国から多くの方が見に来ています。
一方、「心臓の活性化理論」は極めて専門的な本です。多くの人からアクセスされることはありえません。本当に一部のコアな心臓研究者だけにしか興味がない内容です。日進月歩の時代に20年前のこんな古い学術研究書が、毎日コンスタントにアクセスされているようです。見る人は見ているのだとネットの凄さに感心しました。
「名医のわかりやすい心臓病」の改訂は、その内容が心臓病の全体をカバーしており、広範囲でかなり手間と暇がかかる作業です。これからも少しずつですが手を加えて、ネット時代にあった読みやすい形に直していこうと思います。
当院の患者さんも、もし心臓病に興味があれば一度ご覧ください。相当のボリュームですけれど。