Picture:: Kodak Ektra Ektar 50mm/F1.9 1940, Sony alpha7 R II
コラム投稿で余裕の時間が消えた!
4年前、当院ホームページに院長が心臓病のコラムを書き始めてから急に多忙になり趣味のことが何も出来なくなりました。この心臓病のコラムは全国の多くの方々が読んで下さるようになりましたが、お陰で手抜きが出来ず書き続けなければならなくなってしまったからでした。
これは私にとって大きな誤算でストレスになりました。この4年間というもの、ゆっくり休むことが出来なくなってしまったのです。コラムを書き続けるのに時間を取られ、趣味のことも忘れ去られていました。しかし残り人生を考えてみるとこれではいけないと反省しました。
写真の趣味が再び頭をもたげてきました。私好みの古いレンズを選んで愛用デジカメに装着し、街中を目的もなく歩きながら被写体を選び撮影し自分の印象を書き添えてコラムで紹介していこうと思いつきました。稚拙な写真作品で誠に恥ずかしいのですが、これなら一石二鳥です。
写真のテーマは「銀座の日々人々」
撮影は時々東京に行った時に訪れる銀座を舞台に撮りためておきます。普通の人々の普通の生活をありのままに写したいと思います。人々の日常生活をただ淡々と記録するだけですが、それが私の好きな街中写真スタイルです。
古いレンズを絞り開放で撮る
現代の便利で高性能なレンズは使わず、あえて趣味の古いレンズで撮ります。この古いレンズの写真は現代のレンズとどんな風に違うのか、投稿した写真を通して問わず語りに分かって頂けると思います。
写真はレンズの絞り開放で撮影します。風変わりな設定ですが、絞り開放こそレンズ設計者の意図したレンズの個性が色濃く表れる条件だと思います。古いレンズの個性が分かりやすく描画される写真を目指しました。
絞り開放は手動のピント合わせが面倒で、また低性能の古いレンズにとっては厳しい条件でもあります。私は好んで使いますが、人にはそれぞれ好みの撮影スタイルがありますけれど、万人向けの撮影条件ではありません。
写真に短い印象を添える
投稿する写真には、撮影時の短い印象を書き添えたいと思います。写真は下手クソで平凡ですから、説明を加えて時間の無駄にならないよう配慮しました。
印象説明で撮影の意図を汲んで頂ければ幸いです。
撮影データ
★レンズ
○Kodak Ektra Ektar 50mm/f1.9, 1940
レンズはよいコンディションです。1940年の製造とは思えないほどの状態です。このレンズは写真界巨像のアメリカ・コダック社が開発費用や販売価格を度外視して会社の総力を挙げて作りました。当時の世界最高水準の素晴らしいレンズだと思います。これだけのレンズを以後コダックは二度と作れませんでした。
このレンズの詳しいお話はここで説明しました。◆007 コダック・エクトラ・エクターがお気に入り
よい状態で残っている本数は非常に少なくて、希望しても市場で手に入れることは難しくなっています。
下の写真が、Kodak Ektraボディーと、Ektar 50mmf1.9レンズのセット写真です。
○P. Angenieux Paris 50mm/f1.5 type S21, 1953
非常に良いコンディションのフランス製1953年 50mmレンズです。この時代にしては相当明るいレンズです。ガラスは高い透明度で綺麗です。発売当時に近い性能を発揮できたと思います。うまく写らなかったらそれは私の技倆の問題です。
開放のボケ方に独特の美しい個性があるといわれています。この名レンズを好むコアなマニアックな人達も世界にはたくさんいるようです。ピントが合った場所以外のボケ方と、ピントとは無関係に画面全体を覆う仄かな柔らかさも優しく絵画的でユニークな美しさです。
下の写真がそのレンズです。
★カメラ
ソニーアルファ7R II
レンズはアダプターを二つ介してボディーに装着しました。一つはホクトレンダー製のヘリコイド付きアダプターですからレンズの最短撮影距離以内まで被写体に近接して撮影可能です。
★撮影条件
絞り開放撮影
距離は手動でピント合わせしました。三脚は使用せず手持ち撮影です。シャッター速度は1/60以上あります。ピント外れや手ぶれがあるかも知れません。ご容赦下さい。
★画像処理
1200x750pxサイズ画像に統一
オリジナル画像は大き過ぎますので、ホームページでは全て統一して1200x750pxサイズに縮小しています。このためわずかにトリミングしました。サイズ以外の画像処理はしていません。