薬とは本来、有害な側面を持つもの
心臓病の薬の副作用を心配している方は随分大勢いらっしゃるようです。
一 般的に言えば、どんな薬であれ多くの薬は本質的に有害な側面を持ったものなのです。薬とは極端に言えば、「極く微量の毒をもって病を制す」ものです。その 毒としての性質を上手に利用し、極く少量で病気治療に有用な薬として使うのです。もし大量に使えばどんな薬も有害になります。
副作用のない薬はありません。しかし皆さんが心配するような重大な副作用は滅多に起こりません。日本の医薬品は国や製薬会社で厳重に調査され管理されており、世界的に見てもかなり安全と言って良いでしょう。
も し皆さんが薬の添付文書を詳しく読めば、その副作用が不安になって薬を飲めないでしょう。それほど薬には多くの怖い副作用が列挙されています。しかしどの 副作用も滅多に起こりません。私たちはそのことを十分理解していますので、不安なく処方できます。またもし自分が病気になった時も不安なく薬を飲むことが できます。