けやき坂クリニック
特集シリーズ
高血圧は正しく測定しないと誤解が生まれ、かえって弊害があります。
正しい測り方と解釈をお話しします
家庭血圧計 正しい測り方のコツ
血圧は様々な状況で大きく変化しますので、たった一回測った値だけで治療するかどうか決めるわけにはいきません。2週間以上の期間、毎日連続して血圧を測定し、その結果を持って医師に相談することをお勧めします。
血圧計は指、手首、肘で測る3種類の血圧計が市販されてます。できれば肘で測る機械を選んで下さい。・・・
高血圧 測るたびに違う。どれが本当か?
血圧は心臓が拍出する力(ポンプの力)と血管の抵抗(水道管の出口の太さ)に大いに関係があります。
血圧とは心臓の強さと血管の太さで大きく変わるものです。その条件を変える主な因子は、環境(気温、騒音、皮膚感覚、見えるもの、聴こえるもの等)、運動、心理(興奮、怒り、不安、ストレス、平穏等)であり、その変化は脳・自律神経を経由して全身に波及します。・・・
家庭血圧 誤った測定はかえって有害
高血圧の患者さんが、血圧を毎日測って記録することは大変大切です。高血圧ではなくても、時々健康管理のために血圧を測っておくことは意味あることです。
私の多くの経験から、患者さんの血圧の測り方に問題が多いことに注目しています。血圧を正しく測っていないために、以下のようなこと等が起こります。
・「自動血圧計はでたらめで、高くなったり低くなったり、ぜんぜん信用できない」:測り方が悪いし、血圧の変動も理解していない!・・・
血圧計 締めが強くて痛いと、血圧が上がる
前から血圧が気になっていて、あるとき思い立ち血圧計を購入し、自宅で測ることにしました。機械を購入して帰宅し、早速箱から血圧計を取り出して解説書を 読みながら自分の血圧を測ってみました。
説明書に書いてある通りにしているのですが、腕に巻きつける布製の帯(マンシェットといいます)に圧が加わってい き、ある時点から空気が抜けて圧が下がってくるのですが、完全に終わらないうちにまた加圧が始まり、今度は前よりさらに強く加圧され締め付けられるように なります。・・・
血圧を測り過ぎると、弊害がある
健康管理のために家庭血圧を測っている方は最近特に多いと思います。既に高血圧の方はもちろん、血圧が高くなくても自分の血圧がどの様なものか定期的に測 定されている方もおられます。
測定が問題なく、いつも何も気にすることなく順調に調子よく測っている方なら良いのですが、時々測定値に「おやっ?」と思う ような値が表示されて気になってしまう時があるでしょう。・・・