けやき坂クリニック
特集シリーズ
心臓病の初期段階での診察と診断、治療
それに関係する記事を特集しました
「心臓発作」 夜中の発作は、不安と恐怖でパニック
心臓発作(ほっさ)とは或る心臓病のために突然起こる胸の痛み、苦しみ、息苦しさ、動悸などの症状のことです。数秒から数時間、場合によっては数日間も続きます。軽症から重症、時にはその瞬間に命を失うものまで非常に幅広い病気です。今回は今現在は健康で何も心臓病はない中高年が、そのうちになるかも知れない心臓病の発作の中で、特に注意が必要な可能性の高い心臓発作を中心にお話しします。
狭心症 初めての診察と治療
今日はここを訪れる皆さんに関心の高い狭心症、この病気の初期治療について要点を絞ってお話ししようと思います。狭心症と言ってもピンからキリです。全部を対象にお話しすると分かり難くくなりますので、本日のテーマは「初めての重くない狭心症」に限定し、治療も初めてで、病気の重さも「普通程度」を例に設定します。この条件が、当院のような診療所を最初に訪れる患者さんで最もありふれたケースだと思われます。まず狭心症を重症度で簡単に分類しておきます。
不整脈 初めての診察と治療
不整脈は症状が多彩で、症状と病気の軽重が一致しない時がある! 不整脈は種類が非常に多い病気です。そしてどの病気なのかで重症度も治療も全く違います。ピンからキリまで揃っています。その症状も多彩で、病名の確定(診断)が大変難しい場合もあります。不整脈の非常に重要な特徴は、症状の軽重と病気の軽重が一致しないことがあることです。症状が軽いので様子を見ていると致命的な結果になってしまうこともある怖い病気です。その病気になった時、初めて訪れた病院での診察風景を出来るだけ簡単に説明します。
心不全の治療 原則は心臓をいたわること
心不全の治療を考える際のたとえ話をします。以前のコラムで弱った心臓を年老いた馬に喩えました。この「年老いて弱った馬」に荷物を積んで車を引かせるのに、この馬を大切にする気持ちがあれば、乗せる荷物を出来るだけ軽くしてやるのは誰でもわかることです。弱った心臓からみて、その荷物とは何か?。いくつかあります。一番大きな荷物は「血圧」です。次は「体内の水分量」、馬への鞭打ちに相当する「ホルモン刺激や自律神経刺激」、最後が「肥満」です。少なくともこの4種類の荷物=負荷を出来るだけ軽くしてやることが弱った心臓をいたわることであり、心不全の発症を予防し心臓を長持ちさせることにつながります。