けやき坂クリニック
特集シリーズ
薬の飲み方、副作用、良い薬の考え方、注意点など
薬にまつわる様々な話題を特集します
食後の薬 食事をしないと飲めないか?
患者さんから時に「今日は朝の食事をしなかったので、朝の薬は飲みませんでした」とお話しを聞くことがあります。
”食後”に薬を飲む習慣はいつの時代に出来上がったのかよく知りませんが、日本では古くからの習慣で薬は”食後”に内服となっています。・・・
「とんぷく頓服」とは、どんな薬?
「とんぷく=頓服」の意味が分からなかったり、意味を間違えている方がいらっしゃるのでご注意ください。
昔からよく使われている医療用語ですが、日常生活ではあまり使われないので、この言葉を初めて聞く方や何のことか分からない方も多いと思われます。「とんぷく」という名前の薬ではありません。・・・
良い薬の見分け方
「○○を飲むと、××の病気が治った」
こんな情報や広告があふれています。その病気の方には、思わず飛び付きたくなるものもあります。
さまざまな商業的な健康情報をどう判断すればよいのでしょうか。よく質問されます。ここでは当院でどのように薬を評価して、多くの薬の中からどのように採用する薬を決めているかをお話します。・・・
薬 食事と飲み方の関係
薬の飲み方に強いこだわりを持つ方が時々いますが、あまり厳密に考えないほうが治療のうえで実際的です。
胃や腸の薬は食事との関係が深いですから、食事をしない時には服用もしないものがあります。しかし食事をしないでも服用したほうが良いものもあります。・・・
スタチン 新時代の「アスピリン」か?
HPSは、試験開始時のLDLコレステロール値に関わらず、HMG-CoA還元酵素阻害薬(日本での商品名:リポバス)が高リスク患者の心血管系イベントを減少させる点などを明らかにした大規模試験。
その結果、リポバスにより「冠動脈疾患例だけでなく、糖尿病、下肢血管障害、また脳卒中既往を持つ例でも、心筋梗塞と脳卒中のリスクがおよそ3分の1になるという直接的なエビデンスが初めて得られた」。・・・
「処方」は、医師の治療思想のエッセンス
病気で病院にかかり医師の診察を受けて、その後に受け取った薬の事を「処方薬」と言います。
軽い病気の風邪に始まり、複雑な病態の心臓病など様々な病気の処方薬がありますが、どのケースを取り上げても、医師から処方された薬の内容は、医師の治療の考え方のすべてがそこに凝集されたものです。・・・
市販アレルギー薬で、足が立てなくなった女性
17年間、高血圧と軽い糖尿病で当クリニックに通院している元気な80歳代女性です。月に一度一人で来院し、診察を受け検査して帰ります。
ある朝起きて食事の支度をし仏壇にお供えを用意しようとした時、突然足に力が入らなくなりその場にしゃがみこんでしまいました。はって自分のベッドまで行きましたが、そこに転がってしまいました。・・・
画期的な薬 なぜすぐに使わないか?
医学の進歩は非常に速く、新しいテクノロジーを活用し急速に進化しています。医学の広い分野にわたってドンドンと新しい検査法や治療法が展開されています。
しかし自分たちが責任を持って、ある程度の経験と自信を持って、検査したり治療したりできる範囲は意外と狭いものです。・・・
高血圧の薬 その副作用は?
高血圧の薬の副作用について患者さんからよく質問されます。患者さんはやはり薬の副作用には敏感になっておられるようです。
実際には、治療の場で皆さんが心配されるほど有害な副作用は問題になりません。
医薬品には必ず医薬品情報があります。そこには薬の詳しい医学情報が掲載されますが、・・・
心臓の薬 意外な副作用
一 般的に言えば、どんな薬であれ多くの薬は本質的に有害な側面を持ったものなのです。
薬とは極端に言えば、「極く微量の毒をもって病を制す」ものです。その 毒としての性質を上手に利用し、極く少量で病気治療に有用な薬として使うのです。もし大量に使えばどんな薬も有害になります。
もし皆さんが薬の添付文書を詳しく読めば、その副作用が不安になって薬を飲めないでしょう・・・