心臓病と脳卒中には「前兆」がある
どんな病気もすべてと言うわけではありませんが、癌、脳卒中、心臓病など生命にかかわる重大な病気の幾つかは初期に前兆の症状があることが多いように思います。
しかしその前兆が軽くてそれと気付かなかったりすると「こんなことくらい・・」と前兆を放置してしまいがちです。
心臓病発症の警告信号の前兆サインを軽視したことで、結果として「最悪の時を選んで病気はやってくるのか?」と思うほど悪いタイミングで病気が発症することになってしまうのです。
前兆を逃せば、最悪のタイミングで発症
前兆の症状は非常に軽かったり直ぐに消えたりしますから「仕事(家庭)で忙しいなか病院で一日過ごさなければならないのは無理」と仕事(家庭)優先に考えがちです。病気の初期段階で進行の防止対策に手を打たず放置してしまうことになります。
ある段階まで病気が進行しますと異常状態を抑え込むために体内に備わっている自動修復制御機能に限界がきます。その限界を迎えると異常がありながら何とか正常に保っていた状態が破綻します。
その瞬間、病気本来の姿が突然激しく表に現れます。前兆のような軽いものではなく文字通り突然に”激変します”。それは突然起こったように見えますが決して突然ではありません。予想されたコースの延長線なのです。
発症は進行した段階
軽い前兆や初期症状を自覚しながら(自覚しないこともあります)それを放置せざるを得なかった仕事(家庭)の事情があった訳ですから、その激しい本格的症状が出現した時は恐らく仕事(家庭)は多忙の真っ最中だったのでしょう。
結果的には突然発症したように見えるだけでなく「最悪の時にこんな病気になって踏んだり蹴ったりだ!」とこぼすことになります。ここに至れば病気は早期の段階を越えて進行した重い段階に来ていると予想されます。
早期発見・早期治療が大切
脳卒中や心臓病は発症してそのまま帰らぬ人になる可能性があります。前兆の症状が穏やかな初期のうちに手を打っておけば本格症状まで進行しなかったかも知れません。多分、進行しなかったと思います。
「軽い症状で病気か何だか分からないのに忙しい中を病院に行く気になれなかった」かも知れません。しかし病気は早期診断と早期治療が何よりも大切なのです。
前兆を知れば危機を回避
前兆症状を見逃さず、たとえ仕事(家庭)がどんなに多忙でも必ず病院を訪れて下さい。命を奪う癌、脳卒中、心臓病などの早期の前兆サインとはどんなものか。それを予め知っておくことは大変良いことです。それが自分を怖ろしい危機から守ってくれるのです。
次回は心臓病が本格発症する直前の警告信号「前兆サイン」について分かりやすく簡潔にお話しましょう。
◆122 心臓病の早期発見 こんな前兆症状なら病院へ(初心者用)2018改訂
前兆サインを見逃すと、その後には集中治療室に入ることに・・