納豆と心臓病の薬との組み合わせが危険かとよく質問されます。確かにその様な薬(ワーファリン)がありますが、当院ではその薬を飲む方には、処方開始前に必ずそのことを説明します。その注意がなかった方には納豆は全く安全です。安心して、いくらでも食べてください。
INRの微調整は、毎日の野菜や果物の摂取量で
ここから先はそのワーファリンを飲んでる方へのお話です。
ワーファリンの体の中での効き方を見ているのがINRという検査値です。この値が高いとワーファリンが効き過ぎています。低いと聞き方がまだ不足しています。野菜や果物がこの値に大きく影響します。
皆さんはこのINRのコントロールに毎日悩まされていると思いますが、INRがほぼいいところにまで来たら、そこから先はワーファリンの量は変えずに、食べる野菜や果物の量を調節して最適INRになるよう目指してください。
野菜を少し多めに取ればINRは低下し、少なめにすればINRは上がります。自分が食べる野菜の量を調節して、どれだけINRが変わったか必ず次回の検査で確認しておくことです。そしてこのINRが丁度良いところの野菜や果物の食べ方を体得してください。これがワーファリンの飲み方のコツです。
野菜は緑色野菜がワーファリンに一番影響が大きいですが、そうではない野菜(大根、ニンジン、筍、など緑ではない野菜)も影響します。これらも好き放題食べてはいけません。